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ピグマリオン(1938)(英) ☆☆☆☆☆〔5.0〕

 『マイフェアレディ』もいいけどこっちもね!

監督  アンソニー・アスクィス、レスリー・ハワード
製作  ガブリエル・パスカル
原作  ジョージ・バーナード・ショウ
脚本  ジョージ・バーナード・ショウ、W・P・リップスコーム、セシル・ルイス
撮影  ハリー・ストラドリング
音楽  アルテュール・オネカー
出演  レスリー・ハワード
     ウェンディ・ヒラー
     メアリー・ローア
     ウィルフリッド・ローソン



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 後にミュージカル『マイ・フェア・レディ』となることで知られるバーナード・ショウの戯曲の、彼自身による脚本での映画化したもの。1938年のアカデミー脚本賞と潤色賞を受賞した。彫刻が趣味の王ピグマリオンが自分の彫った人形ガラティアに恋をし、神に祈ってそれに魂を入れてもらうというギリシア神話のエピソードを翻案したもの。王が言語学者、人形が訛りのきつい下町娘となり、舞台は当時のイギリスにアレンジされたものだ。
 そして、私の『白黒映画倦厭症』がなくなった原因にもなった(笑)

 話は『マイフェアレディ』とほぼ同様。ただの下町娘が言語学者ヒギンズに3ヶ月間鍛えられ、レディとして通用するようになるかを試そうというもの。見事にその賭けは成功するのだが・・・、というお話だ。後のほうでは競馬のシーンなどエピソードが盛り込まれているが、本作品では登場しない。ミュージカル好きやオードーリーファンとしては『マイフェアレディ』のほうがよいのかもしれないが、個人的には94分ですっきり纏まった本作品のほうが好きでだ。オードリー版はミュージカルで華やかなのだが、きちんと心理描写をしっかり観たい!という人にはこちらのほうが落ち着いて見られるということでおススメしたい。

 また、このピグマリオンジャンルとしては『マイフェアレディ』を抜いて考えるならば、日本を代表する古典文学『源氏物語』や映画なら『プリティウーマン』『シーズ・オール・ザット』がある。

 この話での面白い点は『磨いて目標達成するまでの過程』をみながら『その目標達成後の女の人生』を考えて楽しむことろ。彼女はヒギンズに鍛えられ滲むような努力をして貴婦人としての振る舞いをマスターすることとなる。しかし、その後彼女は捨てられるのか、恋仲になるのか、ほかの大佐や求愛してくれているフレディとくっつくのか?女としては非常に気になる話だと思う。また、男性なら彼女を捨てるか捨てないか、そもそもそういうことなどありえないか、結構考えてみると楽しい感覚的疑問がわいてくる。

 友人らを見て思うのだが、『彼氏ができれば女の子は彼好みの服をきるようになる』という話はそのとおりだと思う。結局好きになった相手に合わせるようになり、作用しあって生きていく。これは通常よくある気にかけないことだが、この話に非常にリンクしていると思う。この映画のほうが男の作用が影響力が強く描かれているだけであって、実際問題強い者に作用される現象は頻繁にある。それを努力とを交えて、きちんと表現しているのはすばらしい。努力しても結局は単なる花売りだった自分。しかし、周囲に元の出自が露見しないほどに変化した自分。そして元に戻れない自分を自覚する。
 反対に男性ならば、こういう女性をみてどう思うだろうか。たぶん、マイナス感情のない女性に対してならうれしい反面、もしかしたら物足りなくなるのかもしれないし、自身の支配領域の拡大に満足したりするのかもしれない。(私自身男じゃないのでわからないので)

 心理学のなかでも『ピグマリオン効果』と呼ばれる言葉がある。教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することだそうだ。
 また、実際の人物でココ・シャネルなどは芸術家を無名時代から支えるなどをして、敬意をこめて『ピグマリオン』と呼ばれるようになったという。(ギリシャ語での“Pygmalion”とは、才能を信じ、支援して、開花させる人という意味だそうだ)

 結局、世界って万物の期待度が作ったものなんだ。など思索したのでした。崇高な意味にもとれるし、そうでないようにもとれるこの言葉。さまざまなところとリンクしている楽しさを知ったのでした

 うーん・・・好きだわー

 しかし、現代にはピグマリオンな人増えました。日本人はきっと率が高いよ。

<ストーリー>
 ヒギンズ(レスリー・ハワード )は下層の訛を聞き分ける名人で、その晩もイライザ(ウェンディ・ヒラー )の丸出しのコックニーに聞き惚れてはメモを取っていた。それがちょっとした騒ぎになって仲裁に入ったピカリング大佐こそ、彼が会いたく思っていた、やはり言語学の権威。早速、大佐と意気投合した教授は、自分ならこの貧相な下町娘を半年でレディに生まれ変わらせてみせる--と軽口を叩く。これを真に受けたイライザは教授宅に強引に押しかけ、そこで猛特訓を受け、手始めに教授の母のお茶会に列席してみるが、言葉使いはよくなっても話の内容たるや……。すっかりしょげかえるイライザを叱咤した教授は、来たるトランシルヴァニア大使のレセプションに向けて、彼女を再度鍛え直し、今度は皇太子の最初のダンスの相手に選ばれる栄誉を拝するほどに完璧な淑女に磨き抜くのだったが……。

 この映画、ラストが原作とは違うのだが・・・私はこのヒギンズ大好きです!(笑)
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anne199

Author:anne199
20代女。現在都内で法律系事務所OL。
趣味:国内外批評サイトみること。エッセイ、記事を読むこと。おしゃべり。お勉強(最近さぼりがち猛省(2011年1月)。

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